開催日:2021年6月17日 (木)
セミナータイトル:地域振興に向けた店舗ビジネスセミナー~Google マイビジネス活用編~
登壇者:トヨタ自動車株式会社 国内営業部 神奈川県地域駐在員 平野義孝氏
株式会社オムニバス 取締役/株式会社アラテ 代表取締役副社長 岩井亮
イベントページ:https://secure-link.jp/wf/?c=wf49947274
知りたいことを手元のスマートフォンで即座に検索して調べられる現代。企業にとっても、無料の検索サイトやアプリを上手に活用することで、店舗の認知や来店のきっかけをつくる店舗PRを行うことが可能です。
オムニバスでは2021年6月に「地域振興に向けた店舗ビジネスセミナー~Googleマイビジネス活用編~」と題し、横浜元町ショッピングストリートで店舗を出店されている方々に向け、無料で使える「Googleマイビジネス」について解説と実践編として、トヨタ自動車株式会社 平野義孝氏より横浜トヨペット様での活用事例のご紹介、株式会社オムニバス 岩井亮より婦人服店での活用事例をお話ししました。
ご参加いただいた店舗の皆さまに大変好評をいただいた本セミナーを基に、本記事では「Googleマイビジネス」を店舗のPRに活用する方法と、婦人服店での活用事例をご紹介します。
地図アプリユーザーの約80%が「Googleマップ」を使っている
店舗PRに活用できる様々なサービスがある中で、「Googleマイビジネス」をおすすめする理由は大きく2つあります。
1つは「Googleマップ」が日本の地図アプリにおいて利用率No.1のアプリであること。また日本におけるスマートフォンアプリ全体の利用率ランキングにおいては「Googleマップ」は第4位の利用率です。ほかにも、地図アプリユーザーの約80%が「Googleマップ」を利用しているというデータもあります。このように膨大な利用者を抱える「Googleマップ」を放置することは、大きな機会損失につながっている可能性があると考えられます。
2つ目に、地図アプリで‟飲食店をはじめとした専門店の検索”をしている利用者が20%程度いる調査結果が出ていること。これは、過去に‟グルメサイトの口コミ情報が操作されているのではないか”という問題が起きたことをきっかけに口コミサイト離れが起きています。一方で地図アプリ上の情報の信頼性が増していることに起因しています。
これらの理由から、今回は「Googleマイビジネス」にフォーカスし、店舗のPRに活用する方法をお伝えしていきます。
「Googleマイビジネス」でできる5つのこと
「Googleマップ」の情報は「Googleマイビジネス」で管理することができます。店舗のオーナー様であれば、簡単な登録作業を行うだけですぐに利用可能です。
「Googleマイビジネス」では、次の5つのことができます。
①ビジネスの基本情報の掲載
社名、店舗名、電話番号、住所、営業時間などの基本情報を掲載できます。
②写真の掲載
店舗の内装や外装、設備、商品などの写真を掲載できます。
③口コミの管理と返信
ユーザーの投稿した口コミに対する返信、Googleに対して不適切なコメントの削除依頼ができます。
④閲覧数、閲覧ページ、アクセス元地域などの分析
閲覧数や閲覧されたページ、アクセス元地域などを確認できます。投稿ごとの閲覧数やクリック数も確認できますので、どの投稿に反響があったかなど、細かに分析を行うこともできます。
⑤複数店舗情報の一元管理
複数の店舗を持つ場合、情報を一元管理することが可能です。
Googleマップでの検索結果表示の順位を決定する4つの要素
「Googleマイビジネス」で登録された情報は、「Google検索」や「Googleマップ」の検索結果画面に表示されます。
「Googleマップ」の検索結果は、以下の4つの要素により表示順位が決定するといわれています。
・検索された語句とビジネス情報との関連性
・検索が行われた場所とビジネス情報との距離
・情報の鮮度
・知名度
「検索が行われた場所との距離」は、例えば東京で検索が行われた際に、大阪の情報が表示されたりすることのないように、検索が行われた場所から近い場所が優先して表示される仕様のこと。そのため対策をすることはできません。
一方「知名度」の対策は可能ですが、長期の広告配信やSNS運用が大きく関わってくるため、すぐに効果が表れるものではありません。
そこで今回は、すぐにできる対策として「ビジネス情報との関連性」と「情報の鮮度」の2点に絞り詳しくお伝えしていきます。
Googleマップの検索結果に表示されやすくする方法
店舗をPRするためには、Googleマップの検索結果に表示されやすくする必要があります。そこで効果的なのが次の3つの対策方法です。
①店舗情報の整理
店舗の基本情報はもちろん、営業時間、テイクアウトの有無、カード利用可否など、ユーザーが知りたいと思う情報を登録しておくことが大切です。特に住所・電話番号は、ユーザーがGoogleマップの情報から直接電話をかけたり、ルート検索をするなどのアクションを起こすために重要な情報なので誤りのないようにしましょう。コロナ対策で営業時間を変更している場合やテイクアウトの有無など、最新の情報を更新しておくことで、機会損失を防ぐことができます。お店の紹介文には、‟お客様が検索されるであろうキーワード”を入れることが重要です。また、扱っている商品や地名、ランドマークなどをキーワードとして入れておくことも効果的です。
検索結果の上位に表示されやすくするためのポイントとして、店名や住所の表記はWeb上すべての情報で統一させることが大切です。細かいですが、大文字や小文字の違いや、支店名などの表記が一致していないと、Google側からは別々の店舗と捉えられてしまい、各ページでの評価が分散してしまう可能性があるので注意しましょう。
②投稿
SNSと同様に写真と文章を投稿することが可能です。どのようなお店かを知ってもらうためにも、店舗や商品などの写真を投稿しましょう。キャンペーンのお知らせやクーポンの投稿もできるので、上手に活用することで来店に繋げることができます。なお、現在は「コロナ対策について」の情報を投稿することも可能です。
「インサイト」では、投稿ごとの閲覧数やクリック数を確認できます。投稿ごとの反響を分析すれば、より効果的な投稿内容の考案に役立てられるでしょう。
検索結果の上位に表示されやすくするためには、適度な頻度で投稿を行い、情報鮮度を保つことも大切なポイントです。
③口コミ対応
ユーザーから投稿された口コミに対する返信ができます。ユーザーの約8割が店舗情報を見る際に口コミも見ているというデータもあり、口コミへの対応でユーザーに好印象を与えたり、リピーターの獲得に繋げることができます。ネガティブなコメントに対しても真摯に返信することで、後から口コミを見るユーザーに対して好印象を与えることができます。
ここまで、3つの対策方法をご紹介してきましたが、一度対策を行うだけではなく、改善を重ねることがとても重要です。閲覧数やアクション数の変化を見ながら、次に投稿する内容や項目を変えるなど、繰り返し改善を行うことで、有効な集客ツールへと成長させることができるのです。
婦人服店の事例に見る「Googleマイビジネス」登録のポイント
ここからは実践編として、オムニバスでGoogleマイビジネス運用のお手伝いをさせていただいている婦人服店の事例から、Googleマイビジネスへの情報登録のポイントを見ていきましょう。
まず、登録する写真は、店舗の外観・内観のほかに、働いているスタッフの写真を掲載することも、ひとつのアプローチとしておすすめです。スタッフの顔が見えることで‟そのお店に行ったらどういう方に接客してもらえるのか”、来店検討者にイメージを膨らませてもらえるためです。
「投稿」機能では店舗のコロナ対策について説明することが可能です。具体的に店舗でどのようなコロナ対策を行なっているのかを投稿し、お客様に安心してご来店いただけるようにしましょう。
筆者(オムニバス 岩井)の実体験エピソードになりますが、私には今年8歳になる息子がおり、最近「釣り」に興味を持ち始めたので、お店の中で釣りが楽しめる場所を探していました。Googleマップで調べたところ、自宅から車で約30分の場所に、店内で釣った魚を調理してもらい食べられるお店を発見。早速お店に行ってみたところ、‟緊急事態宣言下につきお休みします”という張り紙が貼ってありました。
もしGoogleマップで検索した時にわかっていれば、このような残念な思いをすることはなかったと思います。お客様にこのような体験をさせないためにも、コロナによる営業の変更や対策状況については、最新の情報を更新しておくことをおすすめします。
「投稿」機能では、商品情報の登録も可能です。洋品店等ではおすすめの商品を季節ごとに更新することをおすすめします。商品情報の投稿は、写真と値段を表示することができるほか、Googleサイトに遷移させることも可能です。気になる商品が載っていれば、そのお店を訪問するきっかけにもなるため、“最寄り駅”や“駅からの距離”などのアクセス情報に加えて、「スタッフ一同、ご来店をお待ちしております」といった温かいメッセージを一言入れるだけでも、ご覧になっている方の印象が変わってくると思います。
最後に、婦人服店の場合でも、口コミ対応をしっかりと行うことをおすすめします。ポジティブな口コミも、ネガティブな口コミも、お店に対する貴重なご意見・コメントです。お客様の声に対し、お店として真摯に向き合っていることを示すためにも、「またのご来店をお待ちしております」など必ず返信することが大切です。
そのほか、キャンペーンやバーゲンの情報、新商品の入荷情報など来店動機に繋がる情報を投稿することも可能です。Googleマイビジネスには、クーポンコードを表示させる機能もあります。このような機能を活用することで、お店をより魅力的に見せていくことができるのです。
今回ご紹介させていただいた「Googleマイビジネス」は、Googleが無償で提供しているツールです。上手に活用し、店舗の集客に役立ててみてください。
オムニバスでは「Googleマイビジネス」の運用やサポートを行っています。お気軽にご相談ください。
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